福井俊郎(新制1回)
1953年卒のわれわれ五三会メンバーも、今年で皆70歳を越しました。卒業してからの激動期にいろいろのことを体験してきましたが、中之島校舎で学んだ日々はついこの間のことのように思い出されます。50名のクラスメートの中で、石田、片岡、塚本、西田、綿谷の諸君を病気で失ったというものの、残りの皆はますます元気です。
毎年初夏に同窓会を開いていますが、「飲み、食い、話す」だけではもったいないので、最近ではどこかの見学を付けることにしています。これまでに、母校の理学部化学科を始め、適塾、島津創業記念資料館、富士フィルム(株)足柄工場などを訪問しました。特に、富士フィルムは卒業の前年に工場見学旅行で訪ねたことがありましたので、大変懐かしく感じました。新制4回生の辻さんのお世話で「レンズ付きフィルム」の再生・再利用の工程を見せて頂きましたが、製品の設計段階から「つくり直し」を考慮に入れているというのには驚かされ、環境問題への積極的な取り組みに感動しました。来年は卒業50周年を迎えますので、どのような記念行事をするか楽しみにしています。写真は昨年5月に伊豆高原で撮影したものです。皆の元気な顔をご覧下さい。