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三木 哲宏(新制高15回)

卒業後、30有余年経った昨春、突如クラスメートと連絡を取り合い、名簿を整備して、同窓会を初めて開催しました。30名に満たないクラスですが、多士済々で、歩み方が多様です。
20年前の永契会名簿を頼りに電話、メールや手紙で接触を始めたのですが、転居していたりで、名簿との乖離が大きく、当初は暗澹たる思いでしたけれども、多くのクラスメートの協力のお陰で、2名を除き連絡先が確認出来ました。次いで、所在が関東、大阪、中国、北陸、九州と分散していますので、大阪と東京とで同窓会をいたしました。
大阪の同窓会では、桜の花見が待ち遠しく、驟雨一過の弥生らしい日和の2010/3/21(日)、30有余年を経ての初めての同窓会を、懐かしい石橋駅近くの居酒屋「保呂酔」で開催しました。
この日の参加者は13名(出席率は50%近い)で、なんと東は東京都内、西は福岡から集まりました。安楽、井上(現姓:坂本)、岩根、織田、川島、西川、藤井、古川、三木、森、山下、吉川、吉村(現姓:田中)の13君です。
午前中に自宅療養中の伊賀君を見舞いに6名が訪れ、梅酒や桜餅で春の季節感を楽しみ、ちらし弁当で会食しました。
午後からは更に2名が合流して、豊中キャンパスを散策し、昔そのままの池やイ号館、図書館本館を懐かしんだり、面影は残っているものの変貌しているロ号館や理学部の増築に驚いたりして、学生時代を懐かしみながら記念写真を撮ったりしました。
この後、午後4時から7時過ぎまで居酒屋「保呂酔」で同窓会をいたしました。この会場は石橋駅東口左手のお店が密集しているエリアの中央辺りに位置する所にあり、私も学生時代に研究室の仲間とよく来て、おでんや山芋の短冊で剣菱をしこたま呷った居酒屋で懐かしい思い出のあるところで、当時の雰囲気がそのままでした。今も学生がよく来るらしく、会場手配を引き受けてくれた岩根君の配慮に感謝です。
30年余りのご無沙汰なので、会話が成り立たないで、お見合いのようにシーンとしてしまうのではないかという幹事の前日までの不安は、冒頭の、まずは再会を祝っての乾杯で、一瞬にして溶融し、あとは、学生時代のコンパと同じ状態です。50代半ばのよいお年の方ばかりなのに、きっと職場では威厳を正して毅然としておられるのだろうな、職場の人が見たらどう思うのかなと想像すると、吹き出しものです。何かベースキャンプに戻ってきて、仲間とほっとしているような雰囲気で、30年余りの時間が抜け落ち、昨日まで同じ授業を聞いていたクラスメートと今日はコンパをしているような錯覚に浸ってしまいました。「今なにしてんねん」の発表もあり、学生時代のいろんなエピソードも紹介され、「へー、そうやったんや」とか、思い出の品々、たとえば、卒業写真集・文集、解析学・有機化学・高分子化学の教科書の回覧、クラスメートの書き込みのある学生手帳の開示、聴講カードなどで、学生時代にタイムマシンです。
あっという間に時間が経ち、中締めとお開きが一緒になってしまいました。安楽君の締めにて、又の再会を期しました。
次いで、池田駅近くで2次会になりました。なんと9名参加。2時間位いたようです(酔っ払って記憶が薄い)。学生時代のエピソードや子供の教育、就職、結婚への気掛かり、定年後の過ごし方、担任の先生に会いたい、来年の同窓会の日程は、と多様な会話が弾みました。
大阪まで来れなかったクラスメートの為に、理学部前の植え込みが懐かしいツツジの咲く爽やかな季節の2010/5/2(日)東京上野の「東天紅」で同窓会の東京分科会を開催いたしました。不忍池や建設途上のスカイツリーを窓から見ながら、開始時刻10分前になっても誰も姿を現さないので、本当に皆来るのかなあ、という不安が募ってきていた矢先に、突然「やあ」との声で会場に入室してきたクラスメートに、誰なのか分からず「どこのおっさんや」と驚いて呆然としていると、数秒の静寂の後、「藤原です」の声で、ようやく記憶している藤原君の面影と照合することが出来、その後は「やあやあやあ」です。次に入ってくる人、次次と同じ繰り返し。(最初に入ってきた人が藤原君であったか、瀬戸口君であったか、記憶が薄れているので間違っていたらすみません)。結局、茨城から静岡までに亘って在住する、大山、川島、瀬戸口、鈴木(英明)、西、西川(康郎)、藤原、森、八瀬、三木の10君が集まりました。大阪での同窓会と両方に出席した人もいます。出席率は40%。両方の同窓会で70%近くのクラスメートが再会を果たしました。同窓会の状況は大阪でのと全く同じで、挨拶や名刺交換無しの乾杯で始まる学生コンパの雰囲気で、途中からやっぱり「今なにしてんねん」の紹介になり、こちらでは更に学問的な突っ込みがあったりで、さすが理学部魂いつまでも、でした。あっという間に時間が経ち、八瀬君の締めにて、又の再会を期しました。
やはり別れがたく上野駅への帰途途上の居酒屋で2次会を2時間程、狭いところで顔を寄せ合って、学生同士のようにしゃべくり、飲みまくって、漸くお開きに。
共に楽しい同窓会でした。再会出来て良かったと思いました。若い一時期に、人生の御縁で、共に机を並べて学んだクラスメートとの思い出の共有は、人生の大事な財産なのだなあ、と気付く時期になったんだと思います。
また、各君からの要望もあり、われらのHPを6月に立ち上げ、同窓会での写真や思い出の写真、コメントなどを収載して情報を共有するようにいたしました。これは毎月更新しています。
また会おうという声も多く、同窓会が、クラスメートの今、を生きていく為の安らぎ、そして活力に役立てればと思います。
次回の再会と、若くして夭折した角田君の御冥福と、われらのアイデンティティである母校の御活躍を祈りつつ。
(2011/01/24クラス幹事:三木記)


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