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昭和29年卒業・KETION会報告

2011年03月05日(土)
山崎 尚(新制化2回)

新制2回・化学科は、卒業時35名、その後の物故者は12名、消息不明1名で現在22名になっている。そして、45周年、50周年等の節目の合同同期会以外の例会では、毎年7~13名が参加している。なお、別に東京地区で物理、生物、化学合同の同期会を毎年行っているので、関東地区からの参加者は、1~2名となっている。
また、KETION会という珍名称の由来については、故茶谷陽三氏が「50周年記念同窓会報告」の中で述べているので省略する。
卒業後56年を経て、年齢が80歳前後になると、さすがに現役の仕事に携わっている者は稀で、ほとんどの者が体力に応じて趣味の域で人生を謳歌(?)しているといえる。ただ、過去にそれぞれの専門分野において果たしてきた実績は、表に出て評価されたものもあれば、表に出ずに終わってしまうものもある。昨年、ノーベル化学賞を授与された3人の化学者も、50年近くたって評価されたものであり、我々も決して自負心を捨ててはいない。同期生の中でも今回の受賞者と研究分野が近く、意見交換をしたことがあり、非常に身近にあることを実感したものもいる。また、10年前ごろに業績を認められて、赤坂御苑での秋の園遊会に招待され、天皇陛下や皇族の方々と話を交わしたものもいる。我々が蒔いた種はやがて芽を出し、若い世代に受け継がれて社会に貢献することもあるだろうと、秘かに思ってはいるが、毎年集まる例会では、体の不調の話が中心になる。そして、お互いに顔を合わせる喜びにひたっているのが現状である。
写真は、昨年11月30日に豊中市のラ・メゾンブランシェで開催した例会での出席者で、前列左から、穂積幸男、今中利信、井上 健、後列左から、寺門 大、山崎 尚、中西 豊、多田晴彦の諸氏。


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