森 健男、由井 亮輔(新制化1回)
2010年の五三会は6月8~9日に神戸で開きました。この年は阪神淡路大震災の15周年に当りますので、初日に「人と防災未来センター」を見学することにしました。この大地震は、関東大震災以来の都市直下型地震として、人身・社会資本ともに莫大な被害をもたらした国内地震史上未曾有の出来事でしたが、映像や多くの展示によってそのショックを追体験し、6千余人め犠牲者に対し追憶の念を新たにした次第です。
そのあと続いて、メリケンパークの「海洋博物館・カワサキワールド」を訪ねました。ここでは神戸港にゆかりの英国艦船「ロドニー号」や珍しい帆船、現在のクルーズ船等の模型、ベニスのゴンドラ(実物)、奈良時代からの神戸港の繁栄と変遷の歴史などを展示していました。
夜の懇親会は三宮のちょっと変わった和風レストラン「燦SUN」で、河波 徹、北村 昌章、栗田 博行、堺谷 弘、菅江 謹一、関口 煜、高科 直光、鳥飼 国治、中島 隆雄、林 雄二、深田 和男、福井 俊郎、森 健男、矢野 嘉朗、由井 亮輔、吉田 良之助、諸君の他、見学会には不参加の川戸 峯子、清井 令子、関峋一、吉田 信男君らも加わって20名になりました。銘々の近況や趣味、年をとってからの処世・心構え、近頃思うことなど多彩なスピーチがありました。日帰り組を送り出した後、宿泊組は東急インに移り、恒例の二次会を開き、いつもの銘柄のワインで歓談、第一日を終えました。
翌日は中山手にある竹中大工道具館を訪れました。幹部の方々の丁重な応接を受け、その素晴らしい内容に一同感銘しました。建築材料、工法、道具、加工精度など、これらの進歩の歴史を理解できる一見の価値ある貴重なコレクションでした。参加者からの質問も多く出て、予定時間を超え、博物館側の熱意とも相俟って大へん有意義な行事になりました。