幹事 松井邦夫(旧制11回)
我々は戦争中の昭和17年10月に入学し、終戦直後昭和20年9月に卒業した。今年は正確には卒業59年目、1年早く、60年記念のクラス会を10月9日、中之島センターで行った。当日は超大型台風22号の来襲を押して、11名が集まって盛会裏に健康を祝う。入学時には新人生29名に旧入学者3名を加えて32名であったが、卒業時には29名。現存者は18名、その内7名が健康、家庭、業務、交通事情で出席不能となったのは残念。氏名は写真参照。この内塩野、中本の両君は米国在住。鬼籍に入ったのは相沢吉彦、市井三郎、片山佐一、桂博二、斉木睦彦、佐々木大象、肥田博之、藤崎辰次、藤田長門、箕作よしお、吉川要三郎君のll名。卒業者の半数以上が生存していることを喜ぶ。
60年振りの会合。名前を確かめ合う場面もあり、オーストラリア赤ワインで乾杯。話題は例の如く入学当初に受けた仁田先生(我々は先生方も全てさん付けで呼んでいました)の量子力学の講義、電子のpotential boxのショックに始まり、小竹、赤堀、千谷、槌田、佐多、渡瀬、呉、目、渡辺、金子、小泉、関、その他の諸先生の描写、次々と書かれる構造式、実験のトラブル、空襲、研究室の疎開の思い出等々、最後は葬式、法名の話と際限なし。定刻も過ぎ、来年は塩野君の来阪を機に大阪での再会を期す。終わってホールで集合写真を取って散会。
記念写真の説明。前列左より中尾一宗、松井邦夫、中本一男、山崎太郎、米田速水、桃谷政順、後列、中田弘、小竹宏志、永田みはる、小西康英、斎藤修二。上段(欠席者)妹尾三郎、今永勇二郎、塩野良之助、三山創、沢由昌一、佐山俊三、堀部純男。(文責、松井邦夫)