昭和13年3月(1938年)に卒業して早くも63年の歳月が過ぎました。入学時、19名と中国から2名の留学生、入学後間もなく死去された1名の計22名だった同級生も、今日、勝村龍雄、吉田統一、及び小生のわずか3名となってしまいました。誠に寂寥の感に堪えない次第です。3名中、吉田さんは鎌倉におられますので余り文通がありませんが、勝村さんと小生は、永年、学会や近畿化学協会の会合で毎年顔を合わせております。去る今年1月25日の近畿化学協会の第56回新年交歓会で、久方振りにお会いし、お互いに無事息災をよろこんだ次第です。勝村さんは大阪ソーダの名誉会長として月1回は会社に出ておられる由、小生も毎月1回の上京、日本学士院例会に出席し、17年目となりました。上述の新年交歓会では、勝村さんの御子息、御孫様の計4名が出席されるという珍らしい化学者一家の御家系で大変お目出度いこととお喜び申し上げた次第でした。